終戦記念日の今日は、模索舎に自作の「イルカのキリー」を3冊納本。
模索舎は一般書店ではほとんど目にすることのない、ミニコミ(自主流通出版)・少流通出版物の取扱書店で、ごく気軽に手製の書籍を持ち込んで扱ってもらえる店なのだ。
別に出版社の側が営業をするといっているので、こんなこと(直接営業)はやる必要もないかと思うのだが、それだけではちょっと心許ないし、社会勉強の意味合いもあってこうしたことをやることにしたのだ。
もっとも僕自身、つい最近この店をネットで知ったので、東京に移り住んでからは初めて行く店なのだが。

新宿御苑のすぐ脇にあるので、新宿界隈の地理に慣れていないと迷ってしまうかも知れない。
(→場所)
店内はうたい文句通り、部落解放関係や民族問題、アイヌ問題、共産主義、思想、哲学などの書籍が多くて、まず通常の書店とはまったく趣を異にする。もちろんそういった問題には触れない趣味的なミニコミも多いようなのだが、やはり全般的にそういった傾向が強いようだ。個人的にそういった世界は嫌いでは無いしむしろ好きな方なのだが、インターネットの普及もあって、おそらくはこういったジャンルは昔ほどの熱気はもう無いのだろうなという気もする。
店内をしばらく見て回って、ふと一瞬、こういった中に表向きキュート(?)で保守的に見える自分の作品を置くのもどうかと思ってしまったのだが、そういえばシリアスな社会問題的な要素を描いている部分もあるなと思い直して、そのまま納本することにした。中には怒る人もいるかも知れないのだが、まぁ、それはそれだ。ちょっとイタズラ気分も混じっていると正直に書いておこう(笑)
あらかじめ書いておいた納品書で大ポカをしでかした(これは正直言って、書けないぐらい恥ずかしいので書かない)事を除けばごくスムーズに対応してくれたので、そのまま引き続いて店内を散策。以前から買おうと思っていた「世界屠畜紀行」と「東京の下層社会」と、とあるもう一冊の本を購入。さて、そのとある本とは?
通常の書店では手に入らない「救援ノート」(救援連絡センター)である。
万が一、警察に逮捕拘留されたときのための、法律に照らした具体的な対応方法を書いたマニュアル……という、ちょっとどころか相当に物騒な内容なのだが、この店ではやはりショップの傾向もあってかロングセラーになっているらしい。内容を読んでみると、これが現在の法律や数々の事例に基づいて非常に堅実に書かれていて、薄手ながらも非常に興味深い本になっていた。
個人的にどうしても必要とかいうわけでもないし、万人にすすめるわけにもいかないが、こういう世界があるということはちょっとは知っておいても良いような気がする。必要がない世の中が一番なわけだけど。

